
Artist statement
AIの登場により撮影行為が無くなるのではとの懸念があるが、そんなことは無い。写真が登場した時と状況は同じだ。写真の登場により画家が駆逐されるのでは?との懸念があったが画家は現在も数多く存在している。肖像画専門のような一部の画家は写真家へと転向したろうが、絵画は写実から抽象など写真と別の方向を模索することで新たな分野を開拓し生き延びた。現在も、しかりである。AIに出来ないことを模索すれば、新たなカメラの可能性は開けるはずである。カメラというシステムの可能性をいまいちど考える時が来たのだろう。人々が自己の世界を投影した変幻自在なアニメーションのような世界をAIに望むならば、わたしは何の変哲の無い、第三者の世界、作家の意図が皆無の世界をカメラに望む。これこそカメラが最も得意とする世界である。
上映作品(5作品44分47秒)
Part 324 層景 / 8分06秒 / 2025

変化する表層の動き、固定カメラで撮影した空と雲のドキュメンタリー。
変容する視覚変化を体感する作品。
Part 325 提画 / 14分47秒 / 2025

定点観測される映像、固定カメラで同時撮影した画角の違う2つの映像を連続再生する。
画角による視覚変化を体感する作品。
Part 326 秒間Ⅲ / 5分36秒 / 2025

比較される表層の動き、固定カメラで撮影した映像の1秒におけるフレーム数を変化させ対比。
変容する視覚変化を体感する作品。
Part 327 変容Ⅱ / 8分06秒 / 2025

変化する表層の動きと時間の推移、固定カメラで着色した氷が液体へと変化し沸騰する過程を撮影。
変容する視覚変化を体感する作品。
Part 328 経景 / 7分06秒 / 2025

停止した視野と時間の推移、固定カメラで撮影した映像によるドキュメンタリー。
表層と音響を体感する作品。
Tatekawa Kiyoshiro film collection Archive
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