Second Three-Year Plan / 第二次三カ年計画(2024-2026) Tatekawa Kiyoshiro film collection 54

Artist statement

「あなたはこの作品において何が言いたいのか?」良くある質問であるが、それは作品には必ず主張が存在するとの考えからの問いであり、逆に主張が無ければ作品では無いとの思考の表明である。この思考によるとわたしの作品は、いわゆる作品ではない。わたしの作品に主張はない。主張は、わたしの作品において有害であり、唯物的な世界を唯物的にとらえる邪魔となる。ニュートラルな世界がくもってしまうのだ。これがわたしの意図に反する。この意図「唯物的に世界をとらえる」ことは主張ではなく目的であり、この目的こそが作品制作の初期衝動とともに欠かせない作家活動の核を成している。目的は手段を正当化する。ゆえに目的のために用いられる手段こそが作品そのものとなるのだ。主張を排した作品は綿密な思考から発生する作品と異なり、極めて言語化しづらい。よって作家への質問「あなたはこの作品において何が言いたいのか?」に、わたしは、手段(作品の制作方法)について答えるしかないのだ。

上映作品(5作品40分38秒)

Part 297 駆景 / 8分04秒 / 2025

横移動する映像と音のコラボレーション、固定カメラで撮影した映像に音響を追加。
視覚変化と音響を体感する作品。

Part 298 視状 / 7分06秒 / 2025

被写体と時間の推移、固定カメラで撮影した画像のドキュメンタリー。
表層と音響を体感する作品。

Part 299 循巡 / 5分06秒 / 2025

被写体と時間の推移、固定カメラで撮影した画像に音響を追加。
表層と音響を体感する作品。

Part 300 準環Ⅱ / 8分18秒 / 2025

複数の映像によるモンタージュ、コンパクトデジタルカメラで撮影した写真と動画を編集。
視覚変化と音響変化を体感する作品。

Part 301 妄画 / 11分11秒 / 2025

変化する表層の動きと時間の推移、固定カメラで撮影した動画と写真が分解する過程の動画を編集。
変容する視覚変化を体感する作品

Tatekawa Kiyoshiro film collection Archive

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