
Artist statement
「かつてここにあったもの」を写真が証明するなら映画は何を証明するのか?静止により過去を意識させる写真、動くことで現在を意識させる映画。しかし映画も過去を撮影したものであり状況は同じである。何が違うのか?
同じ静止画でも絵画には、写真のような感覚を持たない。徹底した描写の冷徹さ、いわば死の影とでも言おうか。写真には、かつてあった過去という死の影が常につきまとう。比べて映画は生の影なのだ。常に現在の時間がともなう。ほとんど動きの無い映像でも写真の完璧な静止とは違い、コマの流れの中に空気感とでも言おうか時間の流れが発生する。そこに「生」が生まれる。しかしスクリーンに例えば静止した映像を5分間流すと、たちまち不穏な死の影がしのびよる。実験映画には、この生と死の境界を彷徨う構造がよく散見される。実験映画は、映画でありながら写真の特徴をも内包する。
上映作品(6作品46分00秒)
Part 335 水景Ⅵ / 9分06秒 / 2026

定点観測される映像、固定カメラで撮影した画像を編集。
視覚変化と音響を体感する作品。
Part 336 帰還 / 7分06秒 / 2026

変化する表層の動き、手持カメラでモニターを撮影しフィードバック現象を発生させる。
カメラ内で発生する視覚変化を体感する作品。
Part 337 経景Ⅲ / 8分06秒 / 2026

停止した視野と時間の推移、固定カメラで撮影した映像によるドキュメンタリー。
表層と音響を体感する作品。
Part 338 音現 / 5分03秒 / 2026

リズムに合わせたアニメーションの動き、音にシンクロさせたビデオシンセサイザーを即興で操作し編集で音量を調整する。
音響と視覚変化の同期を体感する作品。
Part 339 齣撮 / 7分01秒 / 2026

変化する表層の動きと時間の推移、固定カメラでコマ撮りした写真を連続で再生。
変容する視覚変化を体感する作品。
Part 340 現画Ⅶ / 8分42秒 / 2026

変化する表層の動き、ドリップペイントする写真と固定カメラで撮影した動画を編集。
変容する視覚変化を体感する作品。
Tatekawa Kiyoshiro film collection Archive
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