Artist statement
資本主義が蔓延する現代社会において、多くの人間は労働者か消費者になることでしか社会の中で自分の存在を証明出来ない。どちらにもなれない人間は社会から疎外されベンチで寝ることさえ許されない。消費者から無視され続ける作家の活動は社会では労働となりえず、作家は社会から疎外される。そのような作家は社会不適合者であり社会においての存在価値は何処にもない。では労働者にも消費者にもなれない作家はどうやって生きていくのか。簡単である。社会の中で生きなければよいのである。社会の外に存在を置き社会を外から眺ればよいのである。社会からエスケイプしてこそみえる景色がそこには拡がっている。そしてそれが作品となる。
上映作品（6作品40分04秒）
Part 318 望景Ⅱ / 9分06秒 / 2025
定点観測される映像、固定カメラで撮影した画像を編集。
視覚変化と音響を体感する作品。
Part 319 変画 / 5分32秒 / 2025
徐々に変化を繰り返す表層の動き、静止画が溶解する過程を撮影。
変容する視覚変化を無音で体感する作品。
Part 320 増彩 / 6分40秒 / 2025
時間とともに変化する色彩の映像、固定カメラで撮影した映像を編集。
表層と音響を体感する作品。
Part 321 喪画Ⅳ / 5分06秒 / 2025
徐々に変化を繰り返す表層の動き、1枚の写真を溶解する過程を動画化。
変容する視覚変化を体感する作品。
Part 322 秒間Ⅱ / 5分06秒 / 2025
比較される表層の動き、固定カメラで撮影した映像の1秒におけるフレーム数を変化させ対比。
変容する視覚変化を体感する作品。
Part 323 色交 / 7分36秒 / 2025
変化する表層の動き、水槽へのインクドリップとモニター映像を同時撮影し音響を追加。
変容する視覚変化を体感する作品。
Tatekawa Kiyoshiro film collection Archive
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